ほしいも直売場は農園です。普段は畑に出ていますので小売のお店はありません。大変申し訳ございませんが、農園にお越しいただいても干し芋を販売することができません。商品の販売は、「通信販売」と「インターネットのホームページ」のみとなります。予めご了承ください。

ほしいも(干し芋)が出来るまで

干し芋用のサツマイモを育てて一年がかりで出来上がります。

ほしいも農家は自分達が干し芋にする分のサツマイモを作ります。干し芋用の品種を栽培します。

太陽の恵みをたくさん受けて育ったサツマイモが干し芋になります。
海辺に近い砂地の畑は、肥沃な土地ではありませんが、サツマイモ栽培にはうってつけです。
毎年3月の終わりには、わが子のように大切に保管しておいた種芋を起こして、苗を育てます。

その苗を5月の終わりから畑に植えて、梅雨の間に根が張りつるが伸び葉が茂り、夏の間中、陽ざしを受けてすくすくと育ちます。
農園の仲間たちが、雑草や葉を食べるアオムシたちから守って(毎日畑で草取りや虫とりをします)育てたサツマイモを秋に掘り起こします。

サツマイモは掘り起こしてから、一週間以上天日干しします。
陽にあてることで、サツマイモが元気に丈夫になるからです。
ほしいもつくりは、冬の間行われます。大雪の頃から、冬至・小寒を経て、最も寒い大寒そして立春(暦の上では春ですがまだまだ寒い日々です)、そして早春を迎えるまで続けます。寒さに弱いサツマイモですから、しっかりと保管するのはもちろんですが、サツマイモ自身の力も欠かせません。
天日の力をかりて、サツマイモを丈夫にして、天日の力をかりて、干し芋になります。

畑から持ち出されたサツマイモは保管庫にしまわれます。
干し芋になるまで寝かされます。

12月、冬将軍を待っていよいよ ほしいも作りが始まります。
冬の短い陽射しを惜しむように、日の出と共に天日干しされます。
平ほしいもで約一週間、角切ほしいもだと10日近く、丸ほしいもは3週間以上かけて干しあげます。
この間も太陽の恵みを受けます。
程よい潮風と陽ざしで甘い干し芋が出来上がります。

保管庫から出したサツマイモは、洗いながら 大・中・小 に分けてゆきます。じっくり蒸かすと、サツマイモが持っている甘さを引き出せます。
小さいサツマイモでも1時間以上は蒸かします。大きなサツマイモは2時間以上かけて蒸かし、30分以上は蒸らします。
よ~く蒸けてやわらかいサツマイモを、ひとつひとつ手作業で皮をむいてゆきます。
熱々をむいてゆきます、冷めるとむきづらいからです。
逆に、スライスするのはサツマイモが冷めてからでないと崩れてしまいます。

ピアノ線を張った“つき台”と呼ぶ専用の道具を使ってスライスします。
スライスしたサツマイモは、スダレに一枚一枚広げて並べてゆきます。(干し芋作りでは欠かせない道具です)
サツマイモは形も大きさもまちまちですから、全て手作業で行います。

真冬の寒さと、陽ざし、そして海からの潮風に吹かれて、一週間から一ヵ月かけて干し芋が出来上ります。

※写真左
(1)・・・紫いも丸ほしいも
(2)・・・安納いも丸ほしいも
(3)・・・玉豊平ほしいも

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